この本は、著者、ユーカースが10年以上の歳月をかけ、資料収集、現地調査をし、書き上げた本で、このような本の書き方は殆どできないであろうという徹底したものである。歴史、生産技術、学術(化学、医薬学、植物学)、流通、商業、器具、社会学までを網羅して有り、その徹底した調査と、バランス感のあるものの見方など、感服するしかない。またレファレンスも徹底したもので、感心をする。
ほんの一部であるが、コーヒーが欧州で普及し始めたころ、その効用について毀誉褒貶有り、コーヒー禁止令が各国で何度も起きたことがあるそうだ。そのため、コーヒーの臭いを嗅ぎまわる係が、街を巡っていたそうで、まるで禁酒法のような時代が続いたとのこと。バッハがコーヒーを擁護する、カンタータを作曲していたことなど、大変面白いエピソードも満載である。
また、コーヒーの木を守り、世界に広めていく課程での先人の苦労も、すごいものがある。コーヒーに興味のある方、業界の方、また図書館に備えるべき一級の本として推奨したい。
惜しむらくは、原著のイラストのコピーが粗く、もう少し丁寧な版づくり(補修も含め)をしていただければ、最高の本となったであろう。
食卓への招待―テーブルセッティング&マナー
佐藤 よし子講談社
講談社
著者がイギリス貴族の館で英国式のテーブルセッティングを実演し、その豊富な実例を前頁カラー写真で収録した贅沢な図録。親切にも英国における工芸様式史や洋食器の種類や使用法に関するかなり充実したガイドも盛りこまれている。このジャンルの類書はほとんどないため、和書で読めるテーブルセッティング史のバイブル的存在であることは間違いない。ただ19世紀以前の家具や食器のセレクションが骨董品に統一されていない点だけが惜しい。
el Bulli 1998-2002
フェラン・アドリア角川書店
角川書店
一つの美術書ともいえる膨大なデータと美しい写真、
CDRには、レシピも収められています。私はフランス料理を学び、仕事にしようとしていますが、彼らのように遊び心溢れる実験と研究を料理に盛り込めたらどんなに楽しいだろうとワクワクさせられます。明らかに家庭料理とは一線を画すので、プロ向きの一冊だと思います。
CDRには、レシピも収められています。私はフランス料理を学び、仕事にしようとしていますが、彼らのように遊び心溢れる実験と研究を料理に盛り込めたらどんなに楽しいだろうとワクワクさせられます。明らかに家庭料理とは一線を画すので、プロ向きの一冊だと思います。